・東武スカイツリーライン
東武伊勢崎線の浅草・押上−東武動物公園間の路線愛称で、東京スカイツリーにちなんでいます。
北千住−北越谷間は私鉄最長の複々線区間で、ラッシュ時の混雑緩和を実現しています。
列車種別が非常に多い路線ですが、快速・区間快速は主に東武日光方面の列車、急行・準急は地下鉄半蔵門線・東急田園都市線直通電車、区間急行・区間準急は浅草発着、日光線南栗橋・伊勢崎線館林・大田方面の電車、普通は浅草−北千住・竹ノ塚間のローカル運転と日比谷線直通電車、というように、目的地によって乗る種別が決まるような感じです。
日中は全線に亘り、急行と普通が概ね10分間隔で運行されています。伊勢崎線の久喜以南、日光線の南栗橋以南と一体的な運転体系を取っています。
・伊勢崎線
伊勢崎線は浅草−伊勢崎間の路線名称ですが、現在は案内上、東武動物公園−伊勢崎間の路線となっています。
このうち、東武動物公園−久喜間はスカイツリーラインと一体的な運転系統が取られており、半蔵門線直通電車は久喜で折り返し運転を行います。日中は久喜で運転系統が分断されており、館林方面から浅草方面へは朝・夜間のみの乗り入れです。
列車種別は急行・区間急行・準急・区間準急とありますが全て線内は各駅停車で、館林−大田(一部)、大田−伊勢崎間はワンマン運転となっています。
・日光線・鬼怒川線
日光線は東武動物公園−東武日光間を結ぶ路線で、鬼怒川線は下今市−新藤原間を結ぶ路線です。
東武動物公園−南栗橋間はスカイツリーラインと一体的な運転系統が取られており、南栗橋を境に運転体系が大きく異なります。
南栗橋以北は日中、2時間に1本の区間快速、毎時2本程度の普通電車が運転されているのみで、車窓には長閑な田園風景が広がります。
新栃木以北に至っては毎時1本程度しか運転されなくローカル線の様相を呈しています。
鬼怒川線の新藤原からは野岩鉄道、会津鉄道へと乗り入れ、「AIZUマウントエクスプレス」という列車が東武日光から喜多方まで運転されています。また、スキーや登山のシーズンには「スノーパル」、「尾瀬夜行23:55」という夜行列車が運転されており、東武鉄道の運行エリアの広さを思い知らされることとなります。
・東武宇都宮線
東武の宇都宮線は新栃木−東武宇都宮間を結ぶ路線で、全線ワンマン運転となっています。
日光線の栃木発着の電車が多数設定されており、浅草方面からの特急に連絡するダイヤが組まれています。
宇都宮駅に関してはJRの駅から離れており、JRの駅ではよくあることですが東武宇都宮駅付近の方が栄えています。
・野田線
野田線は大宮−船橋間を、首都圏を環状線のように結ぶ路線で、「東武アーバンパークライン」という路線愛称がつけられています。鉄道板の「外環道」といえるかもしれません。
全線に亘り各駅停車で、車両は長らく8000系のみが使用されていましたが、2013年には60000系という新型車両が導入され、本線・東上線からは10030系が多数転属してきています。
・特急列車
東武鉄道では特急列車を多数運行しています。
・りょうもう
浅草−伊勢崎線系統の特急で、ビジネス利用を主眼としている列車です。
久喜・加須・羽生へは通勤利用が見込まれる一部時間帯のみ停車しています。
・スペーシアきぬ・けごん
浅草−日光・鬼怒川温泉を結ぶ特急で、観光利用がメインです。
春日部・板倉東洋大前にも停車し、こちらは通勤・通学利用を見込んでの停車です。
・日光・きぬがわ
栗橋からJR宇都宮線に乗り入れ、新宿まで運転される特急です。多客期には横浜まで延長運転されることがあります。
「スペーシア」と頭につく列車は東武100系を使用し、そうでない列車はJR東日本の253系を使用します。
・しもつけ
しもつけは浅草−東武宇都宮間を結ぶ特急で、1日1往復運転されています。
・きりふり
きりふりは浅草−南栗橋間運転の、他社で言う通勤ライナーで、春日部以北は乗車券のみで乗車可能です。
行楽シーズンには臨時「きりふり」が運転され、こちらは東武日光まで運転されます。
・ゆのさと
行楽シーズンのみ運転される臨時列車で、新藤原まで運転されることがあります。
東武東上線路線紹介 |
東武東上線は開業当時、東上鉄道という東武鉄道とは別会社でした。
現在でも東上線については「東上業務部」という、伊勢崎線等とは異なる事業部が管轄しています。そのため、同じ東武鉄道の路線・車両でも、駅や車内の雰囲気は別会社のように感じられます。
現在の運行ダイヤでは、池袋−小川町、小川町−寄居、越生線の3つの運転系統に分けられており、小川町−寄居と越生線はワンマン運転を実施しています。
地下鉄有楽町線・副都心線・東急東横線への乗り入れを実施しており、東京メトロ、東急、みなとみらい線の車両が乗り入れ、多彩な車両が見られます。
↑東武線東上路線図 クリックで拡大します
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