不定期更新でお届けする電車情報2007。今回は、JR北海道721系です。

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721系は、1988年に登場した近郊電車です。
3扉ですが、車内保温のためデッキが設けられています。
制御機器や、最高速度、内装など、編成によってさまざまなバリエーションがあります。
0番台です。現在は1,2次車が該当します。
3両固定編成。サイリスタ位相制御で最高速度は120km/hです。
主に札幌圏の普通列車、区間快速「いしかりライナー」として使用されます。
3000番台です。2〜4次車が2002年に130km/h運転対応させたもので、過去に快速「エアポート」で使用されました。2000年〜2003年まで、一部車両が「uシート」となっていましたが、現在は普通主体の運用となったため、座席が元に戻されています。
この車両もサイリスタ位相制御です。
4000番台です。6〜7次車の一部が該当します。
VVVF制御を採用し、MT比が1:2に変更されています。
3,4号車に2003年に製造した8次車を組み込んだ6両固定編成で、快速「エアポート」として使用されています。
5000番台です。6両固定化により余剰となった6〜7次車の先頭車に、新造した8次車4両を連結した編成です。
こちらもVVVF制御を採用しています。
2003年に新造された中間車です。
今までの車両とは大きく異なり、デッキが廃され、一部ロングシートが配置されています。
4000番台、5000番台に連結されています。
快速「エアポート」に連結される指定席「uシート」です。運賃のほかに指定席料金300円が必要です。
空港利用客のため、荷物置き場が設置されているほか、座席はテーブル付のリクライニングシートで特急に匹敵する快適性です。
何らかの理由で快速「エアポート」以外の列車に入った場合は、指定席料金は不要となります。
車内
1次車〜7次車までの普通席。暖色系でまとめられており、温かみが感じられます。
東海の311系、西日本の221系同様の転換リクライニングシートです。
窓は大型で景色がよく見えますが、窓が汚れていることが多いです。
2003年に増備された8次車の車内です。グレーを基調とした明るい内装へと変化しています。
転換クロスシートを中心とした配置ですが、ドア付近にロングシートを配置し、ラッシュ時の収容性を向上させています。
また731系同様、デッキを廃止し、エアーカーテンと半自動ドアを設置しています。
731系とは異なり、窓にはカーテンが装備されています。
ドアの上には、案内装置が新設されています。
731系やキハ201系と同様の表示内容です。
また、ドア付近は黄色く塗られ、デザイン上のアクセントとなっています。
ドア脇にはロングシートが2人分設置されています。冬季の寒気流入を防ぐため、ガラス製の仕切りがあります。
また、北海道のほとんどの列車にはゴミ箱が設置されています。
ドア付近にはエアーカーテンとセラミックヒーターが設置されており、夏季の冷房効果維持と、冬季の車内保温を確保しています。
半自動ドアの操作ボタンです。
小樽駅、札幌駅、新千歳空港駅など、終点駅で使用されます。
半自動ドア使用時は、案内放送が実施されます。
バックナンバー
第1回 京急2100形
第2回 113系(房総地区)

次回は、京急の車両を取り上げます。お楽しみに!