第2回目は、房総地区の113系を紹介します。

113系は1963年に登場した近郊型車両です。房総地区には、総武快速線が開通した1972年に投入されました。
塗装は紺とクリームで、横須賀線で最初に使われた塗り分けなので「スカ色」と呼ばれています。
車内はボックスシート配置が基本で、ドア付近に2人掛けのロングシートが配置されています。ボックスシートのシートピッチはお世辞にも広いとはいえず、4人座ると足元が非常に窮屈です。ボックスシートよりもロングシートの方が早く席が埋まることもあります。乗務員室の背後にもロングシートの座席があります。
ドア上の張り出しが大きく、やや圧迫感を感じます。
車端部にもボックスシートが設置されています。ラッシュ時などにはやはり窮屈です。優先席指定されているのはロングシート部のみです。
113系の運転台。製造期間が長く、房総を走る113系にも多数の運転台のバリエーションがあります。この車両は総武快速線・横須賀線で使用されたのでATCの車内信号受信装置が取り付けられています。
ATS-PとATS-SNが装備されています。ATCは房総ローカルでは使用しないため撤去されたようです。
なお、総武快速線・横須賀線でも現在はATS-Pを使用しています。
路線図
房総ローカルの車両には、房総半島の鉄道路線図が掲出されています。東京近郊版はJR東日本のホームページからダウンロードできますが、この路線図は公開されていません。
鶴見線などは一切駅名が掲載されていないのに、なぜか東京モノレールは全駅掲載しています。
過去の車両
113系の中でもかなり古い部類に入る非サッシ窓車。
乗務員室と客室の仕切りが大きく、連結すると助士側が開放されていました。
ほかにも乗務員室の窓が少なかったり、速度計が脇に置かれているなど、113系王国の千葉で異彩を放っていました。

2006年に211系が転属して来たため、廃車となっています。
東海道線で使用されてきた「湘南色」の車両。
2006年3月に引退したが、一部の車両がスカ色に塗り替えられ、房総ローカル運用に就いている。
バックナンバー
第1回 京急2100形


次回は7月頃更新予定です。お楽しみに!