路線図・各駅情報

列車種別について

京急では4種類の列車種別と、回送、Wing号が運転されています。本ページでは、列車種別について解説します。なお、解説は平成27年12月改正のダイヤを基準としています。今後のダイヤ改正等で、本ページの内容と実際のダイヤで相違点が生じる場合があります。

種別名 種別の内容 信号の表示
普通
Local
京急線の普通電車は、特急や快特等の優等列車を補完する性格の強い列車です。路線ごとに解説します。

・本線(品川-浦賀)
終日、品川-浦賀間で概ね10分間隔で運行されています。
朝のラッシュ時には金沢八景−京急川崎間で5分から8分間隔で運行されています。
ほぼすべての退避可能駅で快特・エアポート急行の待ち合わせを行うため、品川−堀ノ内間では快特と比べ1時間以上も時間をかけて走行します。
6両編成と4両編成が使用されます。

・本線(品川-京急蒲田間ローカル運転)
品川−京急蒲田間の列車が日中に20分間隔で運行されています。
これは品川方面エアポート急行が平成24年ダイヤ改正によって快特に格上げされたため、通過駅への見返りとして設定されたもので、従来エアポート急行が通過していた駅では朝より日中のほうが本数が多いという現象が起きています。
京急蒲田では折り返し運転できないため、京急蒲田到着後は京急川崎の引き上げ線まで回送して折り返し運転を行っています。京急川崎駅引き上げ線の有効長の都合上、4両編成が使用されています。

・空港線
空港線での普通車は、朝・夕方の横浜方面直通運用と、線内ローカル運転に限られており、本数は多くありません。。
日中・土休日はエアポート急行・特急が線内を各駅に停車するため、普通車は運転されていません。

・逗子線
逗子線では早朝・深夜の線内ローカル運転と、平日朝ラッシュ時に運転されています。
普通車が運転されない時間帯は、線内各駅停車のエアポート急行が運転されています。
ローカル運転時にはエア急の運用の関係で8両編成も運転されています。

・久里浜線
一部特急が本線浦賀発着となる関係で、平日の朝のみ運行しています。久里浜線は全列車が各駅に停車するため、日中以降と・土休日に普通車は運転されていません。

・大師線
平日のラッシュ時は5分間隔、日中10分間隔、土休日の朝は12分間隔で運行。川崎大師が混雑するシーズンと、川崎競馬開催日には臨時列車が多数運転されています。
本線との直通列車は存在せず、独立した運用が組まれています。

エアポート急行
Express
羽田空港アクセス列車で、2010年に急行を改称する形で登場しました。
品川方面発着・横浜方面発着で運行系統が完全に分かれています。

・品川方面-羽田空港(北エア急)
朝と夕方以降を中心に、10〜20分間隔で運転されています。都営浅草線直通列車が基本ですが、品川・泉岳寺発着の列車も設定されています。
2012年改正以前は日中にも運行されていましたが、快特に格上げされる形で廃止されています。

・横浜方面-羽田空港(南エア急)
従来の快特に併結されていた羽田空港行きを独立し、普通車を格上げする形で2010年に登場しました。
新逗子-羽田空港間の運転が基本で、空港線・逗子線では普通車の役割も担います。
運行開始当初は日中のみ、20分間隔の運行でしたが、2012年改正より夕方ラッシュ時にも運行を開始し、現在は日中〜夕ラッシュ時にかけて、概ね10分間隔で運行されています。
8両・6両編成が使用されます。

特急
Limited Express
本線系統の特急は早朝・深夜とラッシュ時間帯のみ運転されています。
朝は都営線直通電車と羽田空港行が運転され、ラッシュのピーク時には上り列車で12両編成で運転されます。下り電車は神奈川新町駅のホーム有効長が8両のため、12両運転ができません。
また、朝ラッシュの品川行は
金沢文庫まで特急金沢文庫から快特として運転されており、かつての通勤快特の名残を残しています。
ほとんどが久里浜線発着の列車ですが、浦賀・新逗子発着の列車も設定されています。

快特
Limited Express
・本線系統
概ね朝7時台から23時ごろまで、約10分間隔で運行されています。
日中は都営浅草線直通と泉岳寺発着の電車が交互に運転されており、泉岳寺発着の快特には原則として2100形が使用されています。
土休日ダイヤでは日中の一部列車に指定席「ウイング・シート」を設定し、着席ニーズに応えています。


・空港線系統
日中の羽田空港からの品川方面直通電車として、10〜20分間隔で運転されています。北総線直通が約20分間隔、京成高砂(一部青砥)止まりの電車が40分間隔で運転されており、エアポート快特と合わせると10分間隔の運転となります。
エアポート急行の運転されない、早朝・深夜帯には羽田空港発着の横浜・横須賀方面直通電車も運転されています。

エアポート快特
Limited Express
 品川から羽田空港への最速列車で、品川−羽田空港国際線ターミナル間の途中駅には停車しません。
設定当初は日中20分間隔で設定されましたが、現在は日中40分間隔で運行されています。

エ 
モーニング・ウイング号
Morning Wing
 2015年ダイヤ改正で新設された、座席指定列車です。2019年11月のダイヤ改正以降は3本運行されています。
乗車可能駅は三浦海岸、横須賀中央、金沢文庫、上大岡の4駅に限定され、降車可能駅は品川、泉岳寺の2駅のみです。
W
イブニング・ウイング号
Evening Wing
平日夜間、品川発のみ運転される着席制の有料列車で、品川−上大岡間をノンストップで、上大岡以南は快特の停車駅に停車します。
品川乗車時に、着席整理券が必要となりますが、上大岡以南で乗車する場合は着席整理券は不要です。。
信号扱上、品川発車時はWing号として「W」が表示されるが、上大岡以南では快特を示す「快」が表示されています。
速達性よりも着席保証による快適性に重点が置かれているため、途中駅で快特・特急を追い越すことはありません。

W(品川)
(上大岡以南)
回送
Out of Service
Wing号の送り込みや、朝のB特の折り返しのような、定期回送列車と、久里工への検査入場や、ダイヤが乱れた後の運転整理など際に運転される不定期回送列車が存在します。
なお、試運転列車についても信号扱い上は回送となっています。