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都営新宿線
10−000形
都営新宿線開業時に導入された車両です。試作車は1971年に登場し、三田線で性能実験を行いました。
量産車は1978年から増備され、1997年まで224両が製造されました。車両形式の「10-000系」は、新宿線が10号線であることに由来しています。
車内は製造年次により大きく異なり、1〜6次車はクリーム色の内装、7次車は同時期に製造されていた浅草線5300形と共通の内装、8次車は6300形の内装と共通となっています。
1988年度以降増備の車両には冷房装置が取り付けられ、後に従来の車両にも設置されました(登場時から冷房取り付け準備工事が施されていた)。
新宿線ではATCの関係から長年VVVF制御の車両が導入できず、既にVVVFの新車がほかの路線に導入されていた7次車や8次車でもチョッパ制御の車両が導入されてきました。現在ではデジタルATCの導入によって解消され、京王9030形が乗り入れを果たしています。
初期の車両はセミステンレス構造で老朽化が進んでいるため、順次10-300形へ置き換えられているほか、編成中の比較的新しい車両は先頭車など一部の車両のみ10-300R形に置き換えられています。
7次車。LED表示装置と先頭車にスカートを設置。2編成の少数派
7次車の車内LED表示。車内は浅草線5300形と同じ
8次車。車体構造やデザインに大きな違いが見られる。
1編成しかないためなかなかお目にかかれない。
試作編成。一部車両が2004年で引退し、現在は10-300R形として活躍中。1編成しかないためなかなか見られなかった。