国鉄711系
1968年、函館本線の小樽〜滝川間が電化された際に登場した形式です。
北海道という土地柄から、耐寒耐雪対策を十分に施し、近郊電車ながら2扉、デッキ付の車体となり、トイレだけではなく洗面所も完備しています。このため、1980年代までは急行列車に使用されたこともありました。
朝夕のラッシュ時の混雑が激しくなってきたことから、一部の車両を3扉に改造する工事を実施。さらに、2001年からは車齢の若い車両の一部で冷房を装備されました。
しかし、老朽化の波には勝てず、1998年から古い車両を中心に廃車が進行しており、現在、札幌近郊で見られるのは朝など一部時間帯のみです。
 
 
製造期間 1967年〜1980年 制御装置 サイリスタ位相制御
製造数 114両 モータ出力 120kW
使用路線 函館本線、千歳線
 
 
2扉・冷房改造車。 3扉車。ドアに2本細い帯が追加されている。
711系の運転台。メーターが整然と並んでいる。
電流計は頭上にある。
窓とサボ。
方向幕ではなくサボを使用するのは珍しい。