国鉄183系
1972年の房総各線の電化開業に伴う急行の格上げに伴い登場した車両です。
短距離の運転を想定していたため、食堂車を連結せず、側扉を2つとしました。
房総各線のほか、上越本線などの特急にも導入され、181系からの世代交代を果たしました。また、183系をベースに横軽対応の189系が登場しています。
JR発足後はE351系やE257系の登場で徐々に活躍の場を狭め、現在は特急の定期運用が消滅し、団体列車や繁忙期に運転される「ムーンライトながら」の運用が主となっています。現在使用されている車両も断熱材にアスベストを含んでいることから近い将来全廃される予定です。

JR西日本の車両は485系から交直流機器を外したもので、外された交直流機器は七尾線の415系に転用されています。
現在営業運転を行っている特急は福知山線、嵯峨野線を走るものが中心となっており、国鉄色とJR西日本オリジナル塗装の車両があります。
 
登場年 1972年 所属 JR東日本 田町車両センター、幕張車両センターほか
主な列車 はしだて、きのさき、まいづる、ムーンライトながらなど

 
ムーンライトながらに就く車両。 総武快速線を走行する「しおさい」。2005年をもって運転終了した。
貫通扉・LEDヘッドサインを装備した「さざなみ」。 「さざなみ」は現在E257系が使用されている。
この塗装の車両は2002年まで「あずさ」で使用されていた。 団体運用のほか、修学旅行輸送にも使用される。