鉄道写真館

高松琴平電鉄 1070形
1984年〜1987年にかけて導入された、元京急600形(2代目)です。
京急600形は1956年〜1958年にかけて40両製造された、2扉セミクロスシート車両で、京急初の新性能車となった車両で主に特急、快速特急で使用されていました。その後2000形によって代替され、1986年に京急を引退しました。
琴電への譲渡にあたり、車内はロングシート化され、前面は貫通路が設置され、前照灯は2灯化されています。マスコンやブレーキ装置は在来車との連結に対応したものに交換されています。方向幕が設置されていないため、前面にサボを掲出して運用されています。
琴電初の冷房車で、2両×3編成導入されましたが、2011年に1300形の導入により1編成廃車となり、現在は2編成在籍します。
2019年現在、琴電の営業用車両としては最古参で唯一の2扉車両であり、平日のラッシュ時にのみ使用されているようです。


その他の画像 
前面は琴電オリジナルの形状に改造されたため、このようなアングルでは京急の車両だったとは考えられません。
1980年代当時の流行にあわせたのか、窓まわりが縁取りされていますが、黒く塗られたことはないようです。
種車となった京急600形(2代目)。1956年〜1958年にかけて製造された京急初の新性能車です。
前面は当時流行していた2枚窓・非貫通の湘南型スタイルで、京急では400形(初代600形)、500形でも採用されていました。
主に特急・快速特急で使用されたたほか、1960年代には「週末特急」という有料特急にも使用された京急のフラッグシップ的な車両でした。
2000形の導入により廃車となり、6両が琴電に譲渡されたほか、逗子市の池子第一公園には現在も601号が静態保存されています。
写真は2004年に撮影したものでかなり荒廃してしまっていますが、2013年から行われた公園の再整備事業において、行政とファン有志によって車両の修復が行われ、きれいに再塗装されているそうです。