鉄道写真館

JR四国 2000系
JR四国発足後の1989年、急勾配やカーブの多い土讃線や予讃線の高速化のため開発された振り子ディーゼル特急です。
JR四国では新製車両において国鉄の形式称号を採用していませんが、2000系がその第1弾となります。
軽量ステンレス車体とエンジンを2基搭載する構成とし加速性能を高め、振り子装置は事前に設定された線形に合わせて車体傾斜を行う制御付き自然振り子方式としています。気動車における振り子車体は、本形式が世界初の採用となります。
これらの技術は、JR北海道のキハ281系にも提供されています。
1995年からは高徳線「うずしお」用のN2000系も登場。130km/h運転に対応しています。
2000年からは、「アンパンマン列車」の運転が開始され、キャラクターをラッピングした車両が複数登場しています。
老朽化のため、2700系に代替されることとなり、2021年春のダイヤ改正を持って、高徳線の「うずしお」、土讃線・瀬戸大橋線の「南風」「しまんと」から撤退し、2021年春以降は土讃線の「あしずり」、予讃線の「宇和海」で使用されています。
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非貫通型の先頭車では、デッキ越しに前面展望も楽しめます。

高松−高知間で運行されていた「しまんと」は、2両編成で運行されていました。宇多津または多度津で岡山発着の「南風」と連結しますが、旅客流動では岡山のほうが利用が多いため、多客期には「南風」が増結されて、「しまんと」が宇多津または多度津止まりとなることがあります。
N2000系は先頭デザインが変更されています。「うずしお」での運用は終了し、2021年3月以降は「宇和海」などで使用されています。 
 アンパンマン列車では、外装をアンパンマンのキャラクターで彩るだけにとどまらず、内装や車内放送チャイムに至るまで、アンパンマン一色となっています。写真の土讃線「南風アンパンマン号」は2700系への代替によって、2020年に運用を終了しています。
 予讃線の「宇和海」で使用されていたアンパンマン列車です。1車両ごとに1つのキャラクターをモチーフにしています。
 2012年頃のアンパンマン列車です。現在はラッピングが張り替えられています。
 2012年頃のアンパンマン列車です。「クリームパンダ号」だそうです。