鉄道写真館

JR北海道 721系
需要の高まる札幌近郊の輸送力強化に対応するために登場した車両です。
JR北海道の車両で初めて、3扉車体となったほか、車内も転換クロスシートとなり、ラッシュ時の収容力と居住性が向上しています。
1992年の「快速エアポート」新設により、721系は快速主体の運用となりました。2001年には一部の車両がグレードアップされ、「uシート」に設定されました。2003年にはエアポート増結用に中間車を増備しています。
長年、札幌都市圏で運用されていましたが、2014年からは旭川への乗り入れも開始しています。また、快速エアポートへの733系導入に伴い、uシート連結の6両編成が普通列車に使用される運用が増加しています。

製造期間 1988年〜1994年・2003年
製造数 135両
制御装置・
モーター出力
サイリスタ制御・VVVF制御・
150kW・215kW
使用路線 函館本線(旭川〜小樽)、
千歳線(札幌〜苫小牧)
学園都市線(札幌〜北海道医療大学)
0番台

初期に製造された3両編成で、制御装置はサイリスタ位相制御。
2M1Tの3両編成が基本です。
1000番台

VVVF制御となり、1M2Tの編成となりました。
最高速度は130km/hに向上し、快速「エアポート」で高速性能を遺憾なく発揮しています。
2003年には新製車を組み込み、6両編成の4000番台に改番されています。現在はF-1009編成のみが1000番台を名乗ります。
3000番台

0番台の130km/h運転対応工事施工車で、現在は3両編成と6両編成が存在します。
4000番台
1000番台の編成を組み換え+2003年製造の増備車を中間に組み込んだ編成で、3・4号車のみが新造されています。
3・4号車の仕様は既存の車両と大きく異なり、デッキレス・一部ロングシートの構成となり、混雑対策を図っています。
5000番台

4000番台に中間車を供出して余剰となった1000番台の先頭車に、新造車の中間車を組み込んだものです。
3両編成は1編成のみの存在で、2003年に製造された中間車では唯一、デッキ付きの自由席車両で、さらに一部ロングシートも存在する、唯一の形態となっています。

5000番台の6両編成は、Uシート車を除きデッキなしのセミクロスシート配置です。
   2003年まで、uシートは半室のみで、しかも3両編成の先頭車両にuシートを配置した車両もそれなりに存在しました。
現在とは帯の色も異なります。
これらの車両は2003年の5000番台導入に伴って、一般車両への改装が行われ、現在先頭車でuシートなのはF-1009編成のみです。
 2003年に新造した4000・5000番台中間車の内装。
デッキレスとなり、半自動ドア・エアーカーテンと遠赤外線ヒーターが設置されています。