京成3700形
・概要
1991年に登場した、京成通勤車では初のVVVF制御を本格的に採用した車両です。
車体は3600形と同じステンレス車体ですがコルゲートがなくなり、すっきりとした外観になりました。車内はLED案内装置やラインデリアが初めて採用されています。
製造期間が11年と長かったため、製造時期によって、前面にスカートの設置、座席の形状など多くの仕様変更があります。
2000年増備車より前面スタイルがマイナーチェンジされ、前照灯を上部に、急行灯を下部に設置するようになりました。
行先表示は方向幕を使用していましたが、2007年頃より3色LEDに交換された後に、2010年頃からはフルカラーLEDに再度交換されています。フルカラーLED化された際に快特は「快速特急」と表示するようにしたため、「快特」が正式名称である京急線・都営線内においても「快速特急」と表示されています。

・運用
8両編成は、京成本線・押上線の快速特急・特急・快速のほか、車両不足時には成田スカイアクセス線関連の運用にも充当されます。
6両編成は本線・千葉線・千原線の普通運用に使用されています。

製造期間 1991年〜2002年
製造数 8連:15編成
6連:2編成
制御装置・
モーター出力
VVVF制御・
130kw
営業最高速度 110km/h
運用区間 京成線・北総線・芝山鉄道・都営浅草線(全線)
京急線(泉岳寺〜羽田空港・京急久里浜)
その他の画像
3708編成〜3728編成までの初期車は、全面種別幕の周囲に出っ張りがあるのが特徴です。
LED化される前の3768編成。
2003年7月のダイヤ改正によって、京成車による快特運用が新設されましたが、種別幕に「快特」のコマがないために「快速」で代用されていました。
確か2003年度中には「快特」のコマが追加されていたような気がします。
 2008年頃の3818編成。
種別・行先がLED化されていますが、運番はマグサインのままです。
2000年に増備された編成より、前面デザインがマイナーチェンジされています。
現在の京成車には「快特」の種別表示がなく、京急線内でも「快速特急」と表示されています。