鉄道写真館

名鉄 7000系
1961年に登場した優等列車用の車両で、日本の電車車両で初めて、先頭車に展望室を設けています。これは、通勤電車としては日本唯一の存在でした。
「パノラマカー」の愛称を持ち、30年以上にわたり名鉄を代表する車両として活躍してきましたが、2009年に全車引退しました。

運行期間 1961年〜2009年
製造数 116両
制御装置・
モーター出力
抵抗制御
75kW
その他の画像

先頭部の行き先表示は、サボではなく電動式の方向幕の車両もありました。

運転室へは、車外のステップを使用して出入りしていました。車掌は客室内に車掌台を設置し乗務していました。

前照灯と尾灯は同一の灯具を使用し、尾灯使用時は赤色のフィルターが出てきます。
灯具の横にあるものは衝撃吸収用のダンパーです。

展望席は2名掛けの転換クロスシートが6脚設置され、床置きの冷房がありました。
直上に運転席があるため網棚はなく、床が一段低くなっています。「禁煙」プレートのところには速度計が設置されていたようです。

車内は転換クロスシート配置で、車掌は車端部にある車掌台で乗務していました。
このシート配置では、通勤ラッシュにさすがに対応できなかったようで、東急からの3ドア中古車を導入したりしています。

7000系のの展望席なしバージョン、7700系で、1973年に登場しました。4両と2両編成が製造され、三河線等、主に支線区で使用されていました。