鉄道写真館

JR北海道 キハ143形
1990年、客車列車の減少により余剰となった50系客車を改造した車両。「PDC」と呼ばれることがあります。
この形式はキハ141形、キハ142形、キハ143形、キサハ144形の4種類に分けられることができます。
客車改造の気動車としては唯一の成功例で、長年、学園都市線の主力車両として活躍していました。しかし、2012年の学園都市線電化によって余剰となり、キハ141・142・キサハ144形はすべて廃車となり、大半の車両がミャンマー国鉄に譲渡されています。
また、キハ142、143、キサハ144形のうち4両はJR東日本に譲渡され、釜石線で運行されるSL列車の客車として使用される見込みです。
2013年現在、JR北海道で定期運用をもつのはキハ143のみで、2両編成ワンマン化改造され、室蘭本線の室蘭〜苫小牧間で使用されています。1日1往復のみ、札幌駅でも乗り入れます。

製造期間 1990年〜1994年
定格出力 250PS(キハ141・142形)
450PS(キハ143形)
使用路線 室蘭本線(室蘭〜苫小牧)
千歳線
(苫小牧〜札幌)
その他の画像
 2012年10月までは、主に学園都市線で使用されていました。
キハ143形は、付随車のキサハ144形を連結した3両編成が基本でしたが、
キサハ144形の代わりにキハ40系との連結も多く見られました。
こちらは非冷房のキハ141・142形。
走行装置はキハ56形の廃車発生品を流用していました。
キハ141形はトイレ装備の1エンジン車、キハ142形は2エンジン車です。
夏季はラッシュ時のみ使用されていました。
2012年10月の学園都市線完全電化によって運用を失い、大半の車両が除籍され、ミャンマー国鉄に譲渡されています。