鉄道写真館

JR東日本 E501系
209系を交直流対応にしたような車両で、常磐線のラッシュ対策と、常磐線快速の運行区間拡大、更に沿線自治体からの通勤路線化要求に応えるべくして投入されました。交直流対応の通勤電車は本形式が初めてとなります。
車体構造や内装は209系と殆ど変わりませんが、VVVF制御装置にドイツ・シーメンス社製の制御装置を採用し、高速運転を行うためモーター出力が120Kwに強化されています。交直流の切り替えは自動で行われます。
オールロングシートの通勤車で、車内にトイレがないため長距離運用には向かないため、主に上野-土浦間の列車に使用されていましたが、415系の本格的な後継車となるE531系の登場、常磐線中距離列車へのグリーン車の連結によって、常磐線上野口での運用を終了し、現在は土浦−草野間のみで運用されています。転用にあたってはトイレの設置が行われています。2019年3月までは水戸線での運用もありましたが、交直流切替時の故障頻発により運用を中止しています。
特徴的だったシーメンス製のVVVF制御装置は、保守面の問題があり、東芝製の制御装置に交換されています。

製造期間 1995年〜1997年
製造数 60両
制御装置・
モーター出力
VVVF制御
140kW
使用路線 常磐線(土浦-草野)