2007年は京急にとって、大きな出来事が続きました。
「今年の出来事」では、2007年の鉄道ニュースを振り返ります。

京急・直通各社関連のニュース
PASMO導入
首都圏の私鉄・バス各社で、3月18日にICカード乗車券「PASMO」の利用が開始されました。初日に限定発売された記念カードは、発売開始から1時間以内に完売しました。
「PASMO」は、JR東日本の「Suica」との互換性があり、共通利用が可能です。3週間で300万枚を発行し、カード在庫が需要に追いつかないことから、4月12日〜9月10日までカードの新規発行を中止していました。
カードを発行する株式会社パスモは、パスネットからPASMOへの移行が進んでいるとして、08年1月10日にパスネットの新規発行を終了すると発表しました。
京急初のステンレス車登場
京急初のステンレス車体を採用した車両である1073編成が3月31日から営業運転を開始しました。
1073編成は車体を東急車輛の標準車体とし、前面デザインは今までの新1000形の雰囲気を残しつつコストダウンを図っています。
営業運転開始からしばらくは線内の運用に就いていましたが、9月18日から都営浅草線、京成線、北総線への直通運転を開始しました。このステンレス車は今後増備が続けられる予定です。
1500形のVVVF化改造続く
昨年夏に登場した1500形のVVVF化改造車は、今年も2編成が改造されました。
1643編成は3月に、1613編成は10月に改造されました。今後も、界磁チョッパ車の8連・4連の編成組み換えやVVVF化改造が続けられるものと思われます。
また、ロングシート化改造が続いている600形は12月現在8連の7編成がロングシート化されています。
駅の改良工事続く
駅の改良工事が多数行われています。
南太田駅、京急田浦駅、安針塚駅などではバリアフリー化工事が実施され、このうち京急田浦駅では5月より仮駅舎となりました。
3月ごろには、駅の運行情報表示装置が更新され、従来のクイックキャスト配信からLANで配信するタイプになりました。
金沢八景駅には発車案内が初めて設置されました。
来年度以降、京急富岡駅、浦賀駅などでエレベータ設置が決定しています。
蒲田周辺高架化関連…
京急蒲田駅付近連続立体交差事業が徐々に進み、京急蒲田駅は12月から上りホーム移設、改札口の移転がされています。
今まで使用されていた跨線橋が使用停止となり、東口改札は新たに地下改札に移転されました。
[京成]3700形の行先表示装置更新
2月、京成3700形初期編成の一部で、行き先表示装置をLEDに改造された編成が登場しました。
現在までに6編成がLEDに改造されています。
このLED装置、現在主流のフルカラー・白色表示タイプではなく、従来の3色LEDを使用しています。
[北総]7000形が引退・さよなら運転実施
3月、北総鉄道開業時から長年活躍してきた7000形が引退し、全車廃車となりました。
7000形は3月14日を持って通常の営業運転を終了し、3月25日にさよなら運転を実施しました。このさよなら運転には多数のファンがつめかけ、7000形の最後を撮影していました。
来年も京急ニュースをよろしくお願いします。