2008年におきた京急のニュースを振り返ります。

1 京急開業110周年
京浜急行電鉄は、1898年に前身の大師電気鉄道が創立されてから110年を迎えました。
これを記念して、2008年度にはさまざまな110周年記念事業が実施されました。
2 ありがとうギャラリー号・歴史ギャラリー号
2月25日から、京急創立110周年を記念して、1000形2編成にラッピングが施され、「ありがとうギャラリー号」、「歴史ギャラリー号」として営業運転を開始しました。
ありがとうギャラリー号は6両編成で本線の普通列車に使用されています。
歴史ギャラリー号は4両編成で、原則として大師線専用運用ですが、2回だけ709B列車で使用されました。
なお、ラッピング編成は12月23日をもって運転を終了しました。
3 雑色〜京急蒲田間 一部高架化
5月18日初電から、雑色〜京急蒲田間の上り線が仮高架に移設されました。
線路をそのまま移動させるという特殊な工事手法を行い、ポイントを含む大掛かりな作業が、一晩で完了しました。
環状8号と交差する蒲田第2踏切道の遮断時間が削減され、渋滞緩和に役立っているようです。
4 新1000形ステンレス車両 大増備
1月に1081編成が、2月に1089編成が増備され、2007年度の車両増備が終了。
2008年度が32両が増備されました。
初の4両編成は、全電動車となりました。
これにより、ステンレス車両は48両体制となりました。
一方で、(旧)1000形の運用数は減少し、8月には8両固定編成が消滅し、11月には唯一の優等運用だった9B→9A運用が他形式に置き換えられました。
普通列車にも1500形VVVF改造車が目立つようになり、1000形は数年で消滅するものと思われます。
5 駅メロディ
7月に、京急110周年記念事業の一環として、主要駅の接近メロディを募集する取り組みが行われました。
9月に投票が締切られ、11月18日の羽田空港駅を皮切りに、京急川崎、上大岡、横須賀中央、堀ノ内、浦賀、新逗子で使用開始され、今後、品川、青物横丁、立会川、平和島、京急蒲田、横浜、金沢文庫、金沢八景でも駅メロディが使用される予定です。

6 羽田空港 開業10周年
11月18日、羽田空港駅は開業から10年を迎えました。
これを記念して、全線フリーきっぷを発行。18日から24日まで有効でした。
また、606編成にラッピングを施し、羽田−成田直通10周年をアピール。直通各社の車両に記念ヘッドマークが掲出されました。
7 まだまだ続く 駅の改良工事
2008年度も引き続き、駅の改良工事を積極的に行っています。
今年度は、立会川駅・大森海岸駅・六郷土手駅・八丁畷駅・生麦駅・追浜駅・京急田浦駅・安針塚駅・横須賀中央駅でエレベータや旅客用トイレの新設・改装が行われています。
また、青物横丁駅には12月に、詳細な発車案内装置が設置されました。
8 横浜駅にエキナカ店舗
横浜駅は改良工事の一環として、「エキポート横浜」としてリニューアルし、コンビニ、飲食店などのエキナカ店舗が開店しました。また、従来の改札外にあったトイレが中央改札内に移設されました。

また、京急川崎駅には新たにジューサーバーとピザ店が開店しました。
09年1月には屏風浦駅に「えきめんや」がオープンされる予定です。
9 “京急りんどう号”復活
湘南京急バスは、10月から、京急りんどう号の運転を開始しました。
京急りんどう号は1992年に登場した路線バスで、レトロ調の内外装がユニークでしたが老朽化で2005年に運行を終了していました。
新しいりんどう号は鎌倉駅⇔大仏前間で運転されています。
10 京急バス全営業所でPASMO対応
京急バスは、2007年のPASMO導入後、東京都内・横浜市内の営業所に限りPASMOを導入していましたが、2008年に入り積極的に導入し、12月1日の久里浜営業所、湘南京急バス堀内営業所の導入をもって、全営業所へのPASMO対応を完了させました。
11 沿線スーパーが京急グループに
京急沿線を中心に食品スーパー「ヨコサン」を展開する「ユニオネックス」が、10月1日をもって京急電鉄の100%子会社となりました。
今後は、京急ストアと提携した商品開発などが期待されます。