京急新1000形(ステンレス車両)
・概要
2007年3月に営業運転を開始した最新形式で、東急車輛標準仕様のステンレス車体を採用したのが大きな特徴です。
アルミ車体の車両とは車体構造・電装品等全く異なり、他社であれば別形式にするところですが、アルミ車も含めて「新1000形」として運用されており、編成呼称もアルミ車と同じ「8V・4V」です。
普通鋼製の前頭部は、大型ガラスやワイパーカバーを廃止し、600形から続くイメージを残しつつ、製造コスト低減を図っています。また、高運転台構造となり、乗務員室スペースの拡大と非常用梯子が設置されたため、京急の伝統とも言えた乗務員室直後の座席は廃止されました。
車内は車端部も含めロングシートとなり、天井の成型がユニット化されています。座席の形状やカーテン等はアルミ車同様です。
2008年には4両編成も製造されました。4両・6両編成は全車川重製で、雨樋付近の処理等、車体構造が若干異なります。
2010年度増備車より運転台にモニタ装置が装備され、車内に液晶ディスプレイが設置されました。停車駅接近装置等の成田スカイアクセス線への乗り入れ要件を満たすことから、エアポート快特・アクセス特急にも使用されます。
2011年度には800形代替用の6両編成が登場し、1500形以来20年ぶりの6連新車となりました。
2015年度に製造された15次車からは、窓周りにもカラーシートが貼られたフルラッピング車となり、塗装車体のような見た目になりました。
さらに、2017年度以降に製造された車両からは、ステンレス車体ながら全塗装車体を採用したマイナーチェンジ車の製造に移行しています。

製造初年 2007年
制御装置・
モーター出力
VVVF制御・
155kW
営業最高速度 120km/h
編成呼称 8V・4V・6V
 現在の運用
8V・6V・4V
 
8V(SA線対応車)
8・6・4両編成とも、京急線の全線で使用されます。
8両編成は成田スカイアクセス線対応車と非対応車が存在し、他社線乗り入れに於いては直通区間が異なります。
成田スカイアクセス線直通運用については600形が充当されることが多いため、新1000形は都営浅草線直通の快特・エアポート急行で使用される事が多いようです。
6両編成は普通と横浜方面のエアポート急行に使用され、特急や快特での定期運用は存在しません。
4両編成は快特・特急の増結車や、普通車、4両編成を2本連結した8両編成で横浜方面のエアポート急行に使用されます。

 使用種別
普通  急行  特急  快特 
wing号 エア快   アク特


新1000形 8両編成 編成表(8V)
  M2uc M1u Tu M1u' M2s Ts M1s M2sc 製造 製造
1073 1074 1075 1076 1077 1078 1079 1080 2007 東急
1081 1082 1083 1084 1085 1086 1087 1088 2008 東急
1089 1090 1091 1092 1093 1094 1095 1096 2008 東急
1097 1098 1099 1100 1101 1102 1103 1104 2008 東急
1105 1106 1107 1108 1109 1110 1111 1112 2008 東急
1113 1114 1115 1116 1117 1118 1119 1120 2008 東急
新1000形 8両編成 編成表(8V SA線対応車)
  M2uc M1u Tu M1u' M2s Ts M1s M2sc 製造 製造
1121 1122 1123 1124 1125 1126 1127 1128 2010 東急
1129 1130 1131 1132 1133 1134 1135 1136 2010 東急
1137 1138 1139 1140 1141 1142 1143 1144 2010 東急
1145 1146 1147 1148 1149 1150 1151 1152 2012 東急
1153 1154 1155 1156 1157 1158 1159 1160 2012 総車
1161 1162  1163  1164  1165  1166  1167  1168  2013  総車
  1169 1170  1171  1172  1173  1174  1175  1176  2014  総車 
  1177 1178  1179  1180  1181  1182  1183  1184  2016  総車 
  1185  1186  1187  1188  1189  1190  1191  1192  2017  総車 
新1000形 6両編成 編成表(6V)
  M2uc M1u Tu Ts M1s M2sc 製造 製造
1301 1302 1303 1304 1305 1306 2011 川重
1307 1308 1309 1310 1311 1312 2011 川重
1313 1314 1315 1316 1317 1318 2012 川重
1319 1320 1321 1322 1323 1324 2012 川重
1325 1326 1327 1328 1329 1330 2012 川重
1331 1332 1333 1334 1335 1336 2013 川重
1337 1338 1339 1340 1341 1342 2014 川重
1343 1344 1345 1346 1347 1348 2014  川重
1349 1350 1351 1352 1353 1354  2014 川重
1355 1356 1347 1358 1359 1360  2014 川重
1361 1362 1363 1364 1367 1366  2015 川重 
1367 1368 1369 1370 1371 1372  2015 川重 
1601 1602 1603 1604 1605 1606 2016  川重 
1607 1608 1609 1610 1611 1612 2016 川重 
新1000形 4両編成 編成表(4V)
  M2uc M1u M1s M2sc 製造 製造
1449 1450 1451 1452 2008 川重
1453 1454 1455 1456 2008 川重
1457 1458 1459 1460 2009 川重
1461 1462 1463 1464 2009 川重
1465 1466 1467 1468 2009 川重
1469 1470 1471 1472 2009 川重
1473 1474 1475 1476 2009 川重
1477 1478 1479 1480 2009 川重
1481 1482 1483 1484 2009 川重
1485 1486 1487 1488 2009 川重
1489 1490 1491 1492 2011 川重